ゴール王国

　王立錬金術研究所とは、錬金術の国家資格を持った国家錬金術師たちが例外なく所属する、国立の錬金術の研究機関です。
国家錬金術師たちはその技術、手腕、頭脳を世のため人のため役立てることが求められます。私利私欲の為に錬金術を用いることは国家の主義に反します。
錬金術を扱う者は発展の礎を築いた先祖に敬意を払い、禁忌を犯すことなく、
人の世の発展を願い科学の力を用いよ――とのモットーを掲げ、日夜彼らは王国と錬金術の発展のため心を砕いています。
分野は多種多彩に枝分かれしており、新たな分野が生まれることが後を絶ちません。有用性を認められれば、研究費に国家予算がおります。
本当に現代の科学者のようにガチガチの理系のような錬金術師もいれば、騎士団の騎士たちが扱う術式入りの装身具や武器を作る、専門の技師もいます。
基本的に国の錬金術技術の最先端を走っているので、錬金術の専門家だけでなく先述した技師や、触媒の精錬を行う専門の職人など、様々な職種・専門の人々が集っています。

　王立錬金術研究所は首都アルカンシエルの中心部から少し離れた場所にどーんとあります。外観は実用性重視な、しかしどこかロココ風味の混ざってしまった
新古典主義建築といった感じの建物です。基本的に研究機関なので、国家錬金術師たちは毎朝そこに出勤してきます。
実家が遠いなどの不便がある国家錬金術師たちには、近くにある付属のアパートが格安な家賃で提供されています。