世界観共有企画「西京PROJECT」の世界観をお借りした、企画内企画の一種です。錬金術と騎士の国、ゴール王国の物語をどうぞお楽しみください。

ゴール王国とは

概要

 現実とは鏡合わせとなっている反転世界である西京PROJECTの世界観においての、「フランス」に当たる国です。天照漢字表記では「郷瑠王国」となります。略称は郷国。
 科学の祖たる錬金術が発展した、大陸の独立国家です。西京世界での大陸の国家の一つ、トメニア第三帝国と隣接しています。
 王家の紋章は百合と剣、国花は百合です。
 建国当時に「人間の国」として成立したため、建国から時が過ぎた今でも人口の大半が人間です。近年は他国からの亡命者・移住者の受け入れを積極的に行っており、宗教や民族、種族に寛容な多民族・多種族国家と成りつつあります。現在の王、ジェラール5世は特に平和主義者で、国民のみならず世界の平和を願う名君(?)です。

政治・統治形態
 政治形態は絶対王政です。所謂、中世の絶対王政期の政治形態がそのまま続いてきているようなものです。王は世襲制であり、王族・貴族の間では政略結婚や権力争いなどもあるとかないとか。
 王の他貴族・聖職者・騎士・平民(商工業者と農民)の五つに身分が分かれており、参政権はそれぞれの階層が保有しています。条例決議の時などはそれぞれの階層から代表者を選出し、彼らが議会にて話し合います。条例より上の法的拘束力を持つ事柄の最終決定権は王族にあります。しかし如何せん平民の立場は弱く、下級階層の意見が上級階級によって圧殺されてしまうことがしばしばあるのが難点です。
 土地制度は直接支配・間接支配を併用した封建制です。主要都市(イル・ド・ゴール、ローヌ=アルプ、フランシュ=コンテ)は王族が直接統治を行っています。地方は王族が土地や褒美を貴族に与える代わり、貴族は軍役や納税で王の恩義に報いる双務的契約体制による支配となっています。王と貴族は基本的に「君主と臣下」の主従関係にあります。王の権力は絶大ですが、基本的に現代の王は寛容でいい人なので反乱はあまり起こらない…はずです。

技術・軍事形態
 王国の技術水準はかなり高く、国家が主導して錬金術の研究・利用を進めています。軍事技術はどちらかと言えば国防のために発展してきたものなので、錬金術仕込みの防護壁などが首都や重要な地域には配備されています。有事の際の戦闘・国防は全て王直属の騎士団が担います。

通貨
通貨はドゥニエという単位を取る金貨です。1ドゥニエが天照の一銭と同等の価値となります。

風土

 気候は比較的穏やかで、一年を通して暮らしやすい国です。国民の4割強が農民である国柄ゆえ、他国からは錬金術と農業の国という少々アンバランスな認識をされています。18世紀、革命前のフランスの様相が、ファンタジックな錬金術と融合し発展した華やかな文化が特徴です。王族が直接支配する首都や主要都市は、荘厳な新古典主義建築の立ち並ぶ活気のある場所となっています。産業革命は起こっているものの、馬車や機織り機はまだまだ現役です。地方にはのどかな農作地が広がり、海辺の都市は海上貿易の窓口として賑わっています。広大な土地で家畜を飼育しており、特に毛織物産業が有名です。またワインの産地でもあり、美しいブドウ畑は観光資源にもなっています。
 美食国家・芸術の国であり、食事と美しさの為には努力とお金を惜しまぬお国柄です。どの国にも基本的には、他国から睨まれない範囲で友好的です。芸術・美食の国の名は伊達ではなく、各国から腕のいい料理人や著名な芸術家が王家に招かれることも多々あるようです。

諸外国との関係

 諸外国からは「農業と錬金術の国」というアンバランスな認識をされることが多いと思います。大陸でも比較的平和な国家、もしくは錬金術と騎士の国、というイメージもありそうです。王国のあちこちに点在する中世の豪奢な建築は有名で、中でも王宮はその最高峰とまで言われています。

天照神国
 レトロな感じのする、妖怪と人間が共存する国であるという印象です。都庁がロボになって動くっていう噂、本当ですか? 科学が発展していると言えど電子機器はほぼないゴールから見て、電話などは非常に珍しいものです。(ゴールの鉄道は石炭式)
トメニア第三帝国
 差別意識の強い軍事国家、というイメージが強いです。騎士道精神が尊ばれ民族・種族平等が謳われているゴールでは、トメニアの方針はあまり賛同されていませんが、それは裏の話。隣国であり、かつ強力な軍事国家であるトメニアの機嫌を損ねては自国の平和が危ぶまれてしまうため、出来える範囲で友好的に接しています。ゴール王国は他国にも同じくらいの友好的待遇をし、他国との国交・貿易には差異をつけていません。
グレートブリタニア及びエリン連合王国
 ゴールの作家が「我々の最も親愛なる敵」と称したとされる国です。元々は同じ国であったはずですが、領土拡張戦争や王位継承戦争など、歴史を眺めれば過去から現代まで両国の小競り合いの話は尽きません。(もしかして:ホタテ戦争
 ブリテンはメシマズ料理の味が個性的なことから、ドーヴァー海峡を挟んで隣り合った美食国家のゴールはよく比較対象になるようです。
ローマ神権主義連邦
 お隣の美食・芸術が売りの連邦国家ということで、健全な対抗心を燃やしつつ友好的に接しています。

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